注文住宅と聞くと、自分の理想とする家を手に入れることができると期待する方が多いでしょう。
しかし、実際には注文住宅なのにダサい・・と感じることがあるかもしれません。
その主な原因は外壁や窓、外構のデザインや選び方にあります。
この記事では予算を抑えつつもオシャレな注文住宅を手に入れるためのポイントを紹介します。
ダサさを感じることなく、理想の家を実現しましょう。
- 注文住宅のデザインの重要性
- ダサいと感じる要因や原因
- デザインの選択ミスを避ける方法
- 住宅の価値を高めるためのポイント
注文住宅なのにダサい理由と対策
注文住宅は自分の好みやライフスタイルに合わせて設計できるのが魅力です。
しかし、一方で注文住宅なのにダサいと感じてしまうことも・・・。
その理由と対策を詳しく解説します。
・外壁の素材や形状がありきたり
・引き違い窓の多さがダサさの原因
・注文住宅での外構デザインの重要性
・予算を抑えつつの外構アイテムの工夫
・建売住宅みたいな外観の後悔
外壁の素材や形状がありきたり
外壁の素材や形状が一般的すぎると注文住宅の特徴が出にくく、よく見かけるありきたりな見た目になりやすいです。
例えば、サイディングボードは耐久性が高く、施工しやすいため多くの住宅で使用されています。
そのため建売住宅との差別化が難しく、ダサく見える原因となってしまうこともあります。
サイディングで大きく変わる
サイディングとは、外壁に張る板(パネル)のことを指します。
現在の日本の注文住宅ではこのサイディングが非常に多く使用されていて、その素材には窯業系・樹脂系・金属系・木質系の4種類があり、それぞれの特性やデザインが異なります。
しかし、選択肢が多いがゆえに、選ぶ素材や色によっては家がダサくなってしまうこともあるんですね。
なんとなくこんな感じで、という選び方だときっと後悔しちゃいます。
外壁素材の選び方のポイント
素材 | ポイント |
---|---|
モルタル | セメントと砂、水を混ぜた素材で、デザイン性・耐久性に優れています。 |
ガルバリウム | 金属系の素材で、軽量でありながら耐久性・耐震性に優れています。 |
ALC | 軽量気泡コンクリートとも呼ばれ、耐久性・耐火性・耐震性・断熱性に優れる高機能な素材です。 |
色の選び方の注意点
外壁の色を決める際にサンプルだけを見て選ぶと、実際の住宅に塗った時の色と異なることがあります。
薄めのクリーム色などは実際に塗るとくすんだように見えることがあるため、特に注意が必要です。
また、汚れが目立ちやすい色もあるため、メンテナンスの手間や費用を考慮して色を選ぶことが大切です。
ダサいと感じない外壁にするために金属系や木質系の外壁材を選ぶというのも面白いと思います。
ありきたりな外壁ではなくて、独自性を出すことができます。
外壁の色選びではサンプルだけでなく、実際に気になる外壁が使われている建物をしっかりと確認してください。
太陽光に当たることで色味や反射具合が変わるため、実際の状態を確認することがとても重要です。
引き違い窓の多さがダサさの原因
窓は住宅の顔とも言える重要な要素の一つで、そのデザインや配置は住宅全体の印象を大きく左右します。
引き違い窓は日本の住宅において非常に一般的に使用される窓の形状であり、その採光性や換気のしやすさから多くの住宅で採用されています。
自分の選んだ注文住宅がダサく感じてしまう原因の一つに引き違い窓があるんです。
この引き違い窓を多用することで注文住宅が建売住宅と変わらない、よく見かけるような一般的な印象を与えてしまいます。
引き違い窓の普及率はかなり高く、日本の新築住宅の約70%で引き違い窓を採用していると言われています。
注文住宅においても引き違い窓がを選ぶ方が多いので、結果として一般的すぎるという印象を生んでしまうんですね。
引き違い窓は価格が手頃であるため、少しでもコストを抑えるために削るところを探す際に選ばれることが多いです。
ここで注文住宅の特性を活かし、少し予算を増やしてでもピボット窓や大型の固定窓など、他の窓の形状を採用するだけで住宅のデザイン性や独自性を高めることができ、ちょっと違った素敵な家に変えることができます。
どうしても予算の都合で引き違い窓しか選べない場合は、窓の配置やサイズ、カラーなどのデザイン要素を工夫することで、同じ引き違い窓であっても独自の魅力を持った住宅を変身させることができます。
例えば、窓の上部に小さな横長の窓を追加することで、デザインのアクセントを加えることができますね。
窓の選び方や配置によって、注文住宅の価値や魅力は大きく違って見えてしまいますので、引き違い窓を選ぶ際には、そのデザインや配置を工夫し、住宅全体のバランスをしっかりと考慮してください。
注文住宅での外構デザインの重要性
住宅の外構は、家の第一印象を形成する大切な要素です。
外構のデザインは住宅の価値を約20%も左右すると言われているのは、外構が住宅の顔とも言える部分であり、訪問者や通行人が最初に目にする部分だからです。
外構といってもいろんな要素があります。
- 駐車スペースのデザイン
- 庭の植栽
- エントランスのアプローチ
- 門扉の選び方
これらの要素が統一感を持ち全体としてのデザインがまとまっていないと、どんなに高価で質の良い住宅であっても、その価値が半減してしまうかもしれません。
例えば、こんなイメージです。
エントランスのアプローチは家に入るまでの道のりとして、訪問者の期待感を高める役割があり、石畳や照明、植栽などのデザインが適切に配置されていると、豪華で高級感のある住宅という印象を与えることができます。
庭の植栽は、四季折々の変化を楽しめるような植物の選び方や配置が求められます。
例えば、春には桜やツツジ、夏には紫陽花や蓮、秋には紅葉やコスモス、冬には椿や雪の下で咲くクリスマスローズなど、季節ごとの風情を感じることができる庭は、住む人の心を豊かにしてくれます。
しかし、外構デザインをおろそかにすると注文住宅であっても建売住宅のような印象を与えてしまうなんてこともあります。
意外と軽く考えがちな外構デザインですが、家の内装などと同じくらいのこだわりを持ち、専門家の意見やアドバイスを取り入れることで住宅全体の価値を高めることができます。
予算を抑えつつの外構アイテムの工夫
外構は家の顔とも言われ、その重要性は非常に高いのですが、外構工事にはそれなりの予算が必要とされるため、多くの人が適当に考えてしまいがちです。
しかし、工夫次第でコストを抑えつつ、おしゃれで機能的な外構を実現することもできるんです。
- 既製品の活用: 高価なオーダーメイドのアイテムではなく、既製品のオブジェや照明を選ぶことで、コストを抑えることができます。
例えば、ガーデンアーチは大型サイズであれば、お庭の雰囲気を一変させることができます。また、ライトアップすることで夜の雰囲気も一新できます。 - 季節の花の活用: 植栽に関しては、季節ごとに変わる花を選ぶことで、四季折々の風情を楽しむことができます。これにより常に新しい風景を楽しむことができ、飽きのこない外構を実現できます。
- 必要な設備の選定: 外構には多くの設備が考えられますが、すべてを取り入れる必要はありません。
例えば、駐車場の広さや位置、駐輪場の有無、門や門扉の必要性、郵便受けの位置など、生活スタイルに合わせて最適な設備を選ぶことが大切です。 - 失敗例の参考: 外構工事には失敗例も多く、ガーデニングスペースの配置ミスや、必要以上な設備を取り入れてしまうなど。
これらの失敗例を参考にしながら、自分の生活スタイルや予算に合わせた外構を計画することがとても重要です。 - DIYの取り入れ: 一部の工事や植栽を自分で行うことで、労力はかかりますが、費用を抑えることができます。
特に、家族や友人と一緒に取り組むことで、楽しみながら外構を整えることができます。 - プロのアドバイスを活用: 予算内で最適な選択をするためには、外構専門家の意見を取り入れることが重要です。初回の相談は無料の場合も多いので、複数の業者に相談して、最適なプランを立てることをおすすめします。
外構は一度完成させると後からの変更が難しいため、事前の計画やプロのアドバイスをしっかりと取り入れて、長く愛され飽きにくい外構を目指してください。
建売住宅みたいな外観の後悔
高いお金を出して、ほとんどの人は一生に一度となる注文住宅を購入する最大の魅力は、自分の理想とする住まいを作り上げることができることです。
しかし、完成後になぜか建売住宅のような外観になってしまったと感じるケースは少なくありません。
このような結果になる背景にはいくつかの要因が考えられます。
- デザインの打ち合わせ不足: 建築家や設計士とのコミュニケーションが不足していると、自分の理想とするデザインが正確に伝わらないことがあります。
具体的なイメージや参考画像を多く持ち込むことで、より理想に近いデザインを相手に伝えましょう。 - 予算の制約: 注文住宅の場合、特にデザインにこだわると予算が高くなる傾向があります。
そのため、予算内での最適な選択を迫られる中で、一部のデザインや素材を妥協すると完成した後になんかダサい・・となってしまいます。 - トレンドの追求: 現在の流行を取り入れることは良いことですが、過度にトレンドを追求すると、数年後に古臭く感じてしまうかもしれません。
長く愛されるデザインを選ぶことで、時代を超えた住まいを手に入れてください。 - 専門家の意見の重視しすぎる: 建築家や設計士の意見は非常に重要ですが、最終的には自分が住む家です。
専門家の意見はしっかりと参考にしつつ、自分の価値観やライフスタイルに合った家を建ててください。
注文住宅を建てる際は事前のリサーチや打ち合わせの時間を惜しまず、自分の理想とする住まいをしっかりとイメージすることが、後悔を避ける鍵になります。
注文住宅でもおしゃれにするポイント
注文住宅でおしゃれな家を建てるためのポイントを紹介します。
これらのポイントを押さえることで、他の家と差別化された住まいを建てることができます。
外観デザインのセンスアップ方法
住宅の外観デザインは訪問者や通行人に与える第一印象を形成するとても重要な要素です。
センスの良い外観デザインは住宅の価値を高めるだけでなく、住む人のライフスタイルや価値観をも反映します。
以下の外観デザインのセンスをアップさせるための具体的な方法をご覧ください。
- 建物の形状や屋根の形の工夫: 伝統的な切妻屋根や寄棟屋根は日本の風景に馴染むデザインですが、フラットな屋根や片流れの屋根を取り入れることで、モダンで洗練された印象を与えることができます。
- 外壁の素材や色の選び方: 外壁の素材はレンガや木材、タイルなど多岐にわたります。
例えば、淡い色の木材を使用することで、自然と調和する温かみのある外観に。また、ダークトーンのレンガやタイルを選ぶことで、都会的でシャープな印象を演出することができます。 - 窓や玄関の位置や大きさの調整: 窓の位置や大きさは、住宅の明るさや開放感を左右します。
大きな窓を取り入れることで、室内の明るさを確保しつつ、外観にもアクセントを加えることができます。
また、玄関の位置やデザインを工夫することで、訪問者に与える印象を大きく変えることができます。 - 照明の取り入れ: 照明は夜の外観デザインにおいて重要な役割を果たします。
アプローチやエントランス、庭の照明を工夫することで、夜間にも美しい外観を演出することができます。
外観デザインを決定する際は、自分の好みやライフスタイルはもちろん、住宅の立地や周囲の環境も考慮することで、長く愛される住宅を建てることができます。
安っぽい家の特徴とは?
せっかく注文住宅を建ててもダサく見えてしまう、さらには、見る人に安っぽいという印象を与えてしまうことがあります。
どのような特徴がその原因となるのでしょうか。
- 一般的過ぎる外壁の素材: サイディングボードやアルミサッシは、そのコストパフォーマンスの良さから多くの住宅で採用されています。
しかし、これらの素材が過度に使用されると、他の多くの家との差別化が難しくなり、独自性が失われます。 - 窓の配置の無秩序さ: 窓の位置や大きさが一定のリズムやバランスを欠いていると、全体のデザインが乱れ、統一感がなくなります。
特に、窓の大きさがバラバラであると、外観の調和が取れず、安っぽさが際立つことがあります。 - 簡素過ぎる外構: シンプルなデザインは美しいとされることもありますが、外構があまりにも簡素であると、住宅全体の質感が下がってしまいます。
例えば、アスファルトの駐車場や未舗装のアプローチは、低予算な印象を与えてしまいますね。 - 質の低い建材の使用: 低価格のタイルやフローリング、安価な照明器具など、質の低い建材や設備を使用すると住宅全体の質感を下げる要因となります。
- デザインの一貫性の欠如: 室内のデザインや家具の配置が一貫性を欠いていると、全体としてまとまりに欠け、安っぽさを感じさせることがあります。
注文住宅の独自性を高め、建売住宅の印象を払拭する方法
注文住宅は、その名の通り、オーダーメイドの住まいなんですが、そのデザインや機能によっては建売住宅みたいに感じてしまうことがあります。
そうなると注文住宅の真骨頂である独自性が無くなって魅力が半減してしまいます。
そこで注文住宅の独自性を高め、建売住宅みたいな一般的な印象を避けるための具体的な方法を紹介します。
- ユニークなデザインの採用: 建築家やデザイナーとの綿密な打ち合わせを通じて、一般的な家とは異なるユニークなデザインを取り入れましょう。
例えば、斜めの屋根や、円形の窓、アートワークのような壁面など、他の家にはない特徴を持たせることが重要です。 - 外構の緻密な計画: 単に家の外観だけでなく、敷地全体のデザインにもこだわることで注文住宅らしい高級感や独自性を出すことができます。
例えば、オリジナルの石畳や、季節の花々で彩られた庭園、またはモダンなアートオブジェを配置するなど、外構にも工夫を凝らしましょう。 - 内装の質感向上: 内装材には高品質なものを選び、独自のデザインや色合いを取り入れることで、住宅の質感を一段と高めることができます。
例えば、天然木の床材や、手触りの良い壁紙、特注の照明器具などを使用することで、他の住宅とは一線を画す空間を実現できます。 - 技術的な革新の導入: 最新のスマートホーム技術や、環境に優しい省エネ設備など、技術的な革新を取り入れることで、注文住宅の付加価値を高めることができます。
これにより、ただのデザインだけでなく、機能面でも他の住宅との差別化を図ることができます。
窓の配置と種類選びで住宅の価値を高める方法
窓は住宅のデザインや機能性においてとても重要な役割を持っています。
窓の配置や種類の選び方は住宅の外観だけでなく、生活の質にも大きく影響するんです。
以下に、窓の配置と種類の選び方に関するポイントを紹介します。
- 日照と風通しを最大化: 窓の配置は日照時間や風の流れを考慮して決めることが重要です。
例えば、リビングやダイニングは南向きに大きな窓を配置することで、日中の明るさを確保し、冬の暖房効果を高めることができます。 - プライバシーの確保: 寝室やバスルームなどのプライベートな空間は、道路や隣家からの視線を遮るための工夫が必要です。フロストガラスや高窓、ルーバー窓などが考えられます。
- 窓の種類の多様性: 窓の種類は多く、開き窓、引き違い窓、固定窓など多岐にわたります。
それぞれの窓には特長があり、例えば、開き窓は風通しが良く、固定窓は断熱性や遮音性に優れています。 - 高性能ガラスの活用: 近年、高断熱ガラスや遮音ガラス、紫外線カットガラスなどの高性能ガラスが登場しています。
これらのガラスを使用することで、エネルギー効率の向上や、外部の騒音からの遮音効果を高めることができます。 - デザイン性の追求: 窓の形状やフレームの色、ガラスのデザインなどを工夫することで、住宅の外観に独自性や高級感を持たせることができます。
注文住宅 なのにダサいについてのまとめ
今回の記事のポイントをまとめてみました。
- 注文住宅は個人の好みに合わせて設計される
- ダサいと感じる要因は多岐にわたる
- トレンドを追いすぎると時代遅れになりやすい
- 基本的なデザインのルールを無視するとバランスが崩れる
- 住宅の機能性とデザイン性は両立可能である
- 専門家の意見やアドバイスを取り入れることが重要
- 予算の制限によりデザインの選択肢が限られることも
- 他の住宅との差別化を図るあまり、過度なデザインになることも
- 地域や環境に合わせたデザインが求められる
- 住宅のデザインは長期的な視点で考えるべきである
- 住む人のライフスタイルや価値観を反映させることが大切