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平屋VS総二階 家を建てるならどっち?そのメリットとデメリット

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平屋VS総二階

世の中にはさまざまな形状やデザインの住宅が存在しますが、その中でも特に注目を集めているのが「平屋」です。

昨今、ますます人気を集めている平屋はどういった点で選ばれているのでしょうか?

これから家を建てようと思っているけれど、一体どんな家を建てたらいいのか悩んでいる方もいるかもしれません。

そこで今回の記事では平屋VS総二階のどちらを選ぶべきかをまとめてみました。

私もそうでしたが平屋と総二階のどちらを建てるべきか、多くの人が頭を悩ませる問題ですよね。

この記事のポイント
  1. 平屋と総二階の基本的な違い。
  2. それぞれの住宅タイプのメリットとデメリット。
  3. 平屋と総二階の設計上の特徴。
  4. どちらの住宅タイプが自分のライフスタイルやニーズに合っているかの判断基準。
目次

平屋の意外な人気と総二階の魅力

それぞれの家にはそれぞれの魅力がありますが、最近では平屋に憧れる人が増えてきています。

とはいえ、実際に平屋を建てる人は少なく、総二階が一般的な選択肢となっています。

この理由として、コストの問題が大きく影響していると言えるでしょう。
ちなみに我が家も少し悩みましたが総二階を選びました。

平屋と総二階の選択 選び方で総額が変わる?

平屋と総二階を決めるのは絶対に総二階という人以外は結構悩む問題です。

なぜなら、家を選ぶことは同時に生活スタイルを選ぶことでもあるからです。

平屋にも2階建てにもそれぞれの良さと悪さがあるので、どのタイプの家を選ぶかによって家族構成やライフスタイルにおすすめな形が変わってきます。

今回は私が実際に家を建てる際に数ヶ月悩んだ「平屋と総二階」それぞれのメリットとデメリットについて深掘りしていきたいと思います。

あなたが自分の家を建てるときに少しでも参考になれば嬉しいです。

平屋が持つ5つの魅力とは? メリットを解説

それでは、平屋の魅力について具体的に見ていきましょう。

皆さんは、平屋のメリットとは何か、思いつくものがありますか?

私が最初に平屋に対して持っていた印象はシンプルに高齢者向けの住宅というものでした。
しかし、いろいろと調べて行くと家族の時間をとても大事にしたい我が家には平屋という選択肢もありだなという結論に。

1.家に階段が無い

まず一つ目のメリットとして、「階段がなくて済む」という点が挙げられます。

階段がないことでその分のスペースを居室として利用することができるんです。

実際に設計図を見たらわかるんですが、階段のために必要なスペースって結構広いんです。
このスペースの分だけリビングに使えたらな〜ってよく考えていました。

また、老後も階段を登って上に行く必要がないので、生活しやすい環境ですし、居室スペースを広く取れるので空間が広く、導線もシンプルにすることができるというのも平屋のメリットと言えます。

2.平屋は耐震性に優れている

二つ目のメリットは、耐震性が優れていることです。

一般的に、2階建てのように高さがある建物は地震の際に横揺れの影響を受けやすいのですが、それに比べ、平屋の方が地震の負荷がかかりにくいため、耐震性が優れていると言えます。

これは特に地震の多い日本では非常に大きな安心感がありますね。

実際、熊本地震の際には、倒壊した家を建て直す際に平屋に建て替えられているケースが多かったという事実もあります。

3.広い屋根で太陽光を活用しやすく、メンテナンスも楽

三つ目のメリットは、屋根の面積が広いので太陽光をたくさん取り入れることができ、活用しやすいという点です。

これは太陽光パネルを設置する際には有利で、エコロジーなライフスタイルを追求する方にとっては大きな魅力となります。

また、総二階に比べて外側のメンテナンスが容易で、屋根が低く足場組のコストや手間も省くことができますので家の管理にかかる手間やコストを抑えることもできます。

4.平屋のデザインは美しいく、快適性が高い

平屋の4つ目の魅力は「デザイン性」と「快適性」です。

平屋の家では夏は日差しを遮り、冬は太陽光を取り入れることで快適な室内環境を作ることができます。

この仕組みは「軒」を活用することがポイントです。
真四角な2階建ての家では軒があまり役立たないのですが、平屋ではその効果を最大限に発揮できます。

また、平屋ではリビングに勾配天井を採用することで総二階では難しい豊かな空間表現が可能です。

この勾配の部分に木を張ることで、ウッディな雰囲気を醸し出しデザイン性を高めることができます。

シンプルな構造から生まれる美しいデザイン性は平屋ならではの魅力がありますね。
平屋の低い建築形状が、そのシンプルな美しさを引き立ててくれます。

5.平屋は見学会でも人気が高い

最後は、平屋は一般的に人気が高いというメリットです。

ちょっと意外かもしれませんが、多くの方が参加される住宅の完成見学会で、平屋の見学会の参加者が総二階の見学会の約2倍であるというデータもあるそうです。

私も平屋の見学会には家族で行ってきました。
自分の頭でイメージするよりも、実際に平屋に行ってみて確かめると新しい発見があったりするので、ぜひ試してみてください。

また、貸したり売ったりする際にも平屋は需要が高いので、老後の価値を高める選択の一つでもありますね。

総二階も魅力がいっぱい!メリットをまとめました。

平屋の魅力とそのメリットについて解説しましたので、今回はそれと対比させて総二階のメリットについて深く掘り下げていきましょう。

平屋よりも費用対効果が高い

最初に挙げられる総二階のメリットは、その費用対効果の高さです。

同じ面積でも、総二階の方が一般的には平屋よりもコストが抑えられます。

これは平屋の場合、基礎と屋根の面積が大きくなるため、どうしても構造材が多くなり割高になります。
それに対して、総二階は1階の上に2階を積む形なので、基礎と屋根が半分になり、その分コストを抑えられるのです。

熱効率がいい

また、総二階の建物は熱効率が良いというメリットもあります。

これは、延べ床面積(1階の床面積と2階の床面積の合計)あたりの外皮面積(外壁の面積)の比率が少なくなるため、熱が逃げにくいという性質からきています。

平屋に比べて、2階建てだと1階と2階の間が室内となるため、熱が逃げにくいのです。
その結果同じ断熱性でも冬に暖かく、寒がりの方や冷え性の方にとっても快適な生活空間がになっているんです。

南向きの窓を大きく取れる

さらに、総二階の場合、南向きの窓を大きく取れるというメリットもあります。

これは思った以上に大事なポイントでして、日当たりがよくなることで居住空間全体が明るく温かいものになります。

平屋の場合、側面の面積が限られてしまい、奥行きが出ることで、日が当たる南側が温かくなりやすいのですが、逆に後ろの北側は寒くなりやすいという問題があります。

プライバシーを確保しやすい

そして最後に、総二階はプライバシーが確保しやすいというメリットがあります。

1階にリビングや来客対応の空間を設け、2階に寝室や子供部屋を配置することで、家族だけのプライベート空間と来客スペースを明確に分けることができます。

来客時に家に居場所がないとやりづらいですからね。
しかも頻繁に来客があると結構厳しいです。

平屋にも問題点が!デメリットもあります

次に平屋のデメリットについて見ていきましょう。

平屋の魅力を一通り解説した後ではありますが、全てにおいて平屋が最適という訳ではありません。

総二階との対比を通じて、平屋にも総二階にもそれぞれ適したライフスタイルや状況があることを理解するためにもいろんな視点を持つことが大切です。

寒さ対策が必要

総二階に比べて、平屋の方が寒さを感じやすいという点はデメリットとして挙げられます。

総二階の場合、1階と2階の間が室内となるため熱が逃げにくいので暖かいと説明しました。

その逆に、平屋の場合は建物全体が一階で構成されているため、上下左右のすべての面から熱が逃げやすい傾向があります。

水害リスクの高さ

これはあまり知られていませんが、水害のリスクも平屋の方が高いです。

ここ数年、日本全国で水害が頻繁に発生しています。

例えば、2年前の千曲川の氾濫は記憶に新しいですよね。
そのとき水位は一部で一階と二階の間近くまで上がりました。

平屋の場合、そのような状況になると屋根に逃げる以外に避難の選択肢がないため、総二階に比べて水害リスクが高いと言えます。

二階があれば水に浸かってしまうかもしれませんが、家の中で避難ができます。
平屋は垂直方向に避難経路がないことが心配されますね。

対策としては、高台に家を建てるなど、土地の条件を見直してみることがとても大切です。

総二階より確実にコストが高くなる

平屋には建物のコストと土地の購入コストの両方が大きくなりがちというデメリットもあります。

これは基礎や屋根の面積が総二階と比べて大きくなるためで、これらのコストが建物価格に影響します。

具体的には、同じ30坪の家でも平屋は基礎と屋根が30坪分必要になりますが、総二階はそれぞれ15坪ずつで足ります。場合によってはその差は約300万円程度になるなんてことも。

例えば、平屋を建てるためには基礎が大きい分、広い土地が必要となります。
総二階よりも15坪分多い土地が必要となると、例えば坪単価が20万円の土地では、土地代だけで300万円程度高くなってしまうんですね。

平屋はその魅力から人気がありますが、これらのコスト面の問題から総二階建ての家が選ばれることが多いのです。

一言でまとめるなら、平屋の建設は「高くなりがち」と言えるでしょう。

これらのデメリット要素をしっかりと考えて、土地選びから計画性を持っておくべきです。

総二階にもデメリットはある!

これから何年もの長い時間生活をしていく家の構造は非常に重要です。

平屋の魅力とデメリットについて説明しましたので、今度は総二階のデメリットについて考えてみましょう。

階段の上り下りが負担になってくる

総二階の最も大きなデメリットはやはり老後の足腰への負担です。

人間の体は年を重ねるごとに必ず衰えていきますので、階段の上り下りが困難になることは想像に難くありませんよね。

階段を登るのが億劫になってくると、だんだんと2階に上がる頻度が少なくなっていきます。
一階と二階の両方を使ったライフスタイルを元に建てられているので、上階を利用しなくなってくると生活の選択肢が一気に狭まってしまいます。

生活導線が長くなる

総二階の家では生活の導線が長くなることが多く、これが家事にとって意外と負担になってきます。

例えば、一階で洗濯をして、その洗濯物を二階のベランダに干し、それを二階のクローゼットにしまう場合、これは毎日の作業ですから確かに大変な労力です。

こうした日々の移動距離が積もり積もることで、生活全体の労力となり負担が大きくなっていきます。

しかし、これは生活導線を予めしっかりと考えた設計をしておけばいいので、工夫次第でなんとかなる問題でもあります。

間取りを決める際に制約が多くなりやすい

総二階の家は上下の大きさを一緒にすることが多いですが、これが間取りに制約をもたらすこともあります。

具体的には、リビング、キッチン、玄関、階段など、必要な要素が下階に集中し、上階が比較的余裕のある構成になることが多いのです。

この結果、お風呂を一階に設けるとリビングや他のリラクゼーションスペースが狭くなってしまうため、二階にお風呂を設置することが多くなります。

しかし、お風呂は一階にあるものだという考えの方も少なくないので、洗濯やお風呂を一階で完結させたいと考えている人々にとっては大きなデメリットとなり得ます。

とはいえ、二階のお風呂も一部の人々からは好評です。

その理由としては、二階で洗濯することができるため、洗濯物は二階で完結し、そのままクローゼットにしまうことができます。

これによって洗濯物が1階に散乱することが少なくなったという声も多いんです。

このように総二階の家にもデメリットは存在しますが、それらは家族の生活スタイルや要望、そして設計の工夫によって克服可能なものばかりです。

平屋と総二階、結局どちらが良いの?

ここまで平屋と総二階のメリットとデメリットについて詳しく見てきました。

それぞれが持つ特性を理解し、それが私たちの生活にどのように影響を与えるのかを認識することは家を建てる上で非常に重要です。

結局のところ、どちらにもメリットとデメリットがあるわけで「平屋と総二階、どちらが良いのか?」という問題の答えは「それぞれのライフスタイルによって違う」ですね。

平屋と総二階のそれぞれにメリットとデメリットがあります。
どちらを選ぶかは、それぞれのライフスタイル、価値観、予算、そして土地の状況によります。

例えば、平屋を建てるには広い土地が必要なので、土地を十分に利用できない場合や予算に制限がある場合は、総二階を選ぶケースが多くなります。

また、どうしても平屋の家で生活したい、平屋がとても魅力的だと考える場合は基礎や屋根が広くなる分、広い土地が必要になるので結果としてコストが上がってしまいます。

重要なことは、自分の生活スタイルやニーズをしっかりと考えて計画を建てることです。
自分たちの生活スタイルを深く理解し、それを自分たちの住まいにどのように反映させるかを考えることがとても大事な事なんです。

平屋VS総二階についてのまとめ

今回の記事のポイントをまとめました。

  1. 平屋は一階のみの住宅である
  2. 総二階は二階部分が住宅全体に広がっている
  3. 平屋はバリアフリー対応が容易である
  4. 総二階はプライバシーが確保されやすい
  5. 平屋は敷地全体を有効活用できる
  6. 総二階は風通しが良好である
  7. 平屋は老後の生活に適している
  8. 総二階は眺望を楽しむことができる
  9. 平屋は外部の騒音が気になりにくい
  10. 総二階は二階部分の利用範囲が広い
  11. 平屋は維持管理がしやすい
  12. 総二階はデザインの自由度が高い
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