我が家が注文住宅で家を建てる時に、毎週末ごとに家族で住宅展示場を見てまわりました。
まずはいろんな家を見てみようと最初は楽しかったのですが、毎週いろんな家を見ていると疲れ果てて一旦休憩した経験があります。
そんな我が家がいろいろと調べて住宅展示場に行く前にまとめたことをお話ししますね。
- 住宅展示場のモデルハウスの実用性と見た目のバランスの理解
- 豪華なモデルハウスの実際のコストとその影響についての知識
- 住宅展示場での営業担当者の対応や態度の重要性
- 現実の予算と住宅展示場での見積もりとのギャップの認識
住宅展示場マジックで夢と現実を知る
自分の家を建てる際に住宅展示場に訪れたことがある人は多いと思います。
そもそも住宅展示場というのは各住宅メーカーが新築の参考として用意する「モデルハウス」の展示スペースで、家を建てる際の参考にしたい訪問者は自由に見学できます。
しかし、初めて訪れる人々が繰り返す落とし穴があるんです。
私達家族も経験した3つの落とし穴を紹介しますので、あなたが展示場に行く前に準備をしておいてください。
現実離れした間取りの誤解
住宅展示場にあるモデルハウスの間取りのほとんどは実用性よりも見た目を優先した大規模な設計が多いです。
例えば
とても広くて豪華なリビングは清掃に時間がかかりますし、広すぎるので冷暖房のコストも多くかかってしまいます。
さらに、デザイン重視のキッチンは見た目が良くて憧れてしまいがちですが実際に使ってみると使い勝手が悪いなんてこともあります。
モデルハウスは訪問者に良い印象を与えるためにスーパー豪華バージョンとして設計されており、なんとその予算は1億円なんてハウスメーカーもあるという噂も聞いたことがあります。
なので、正直自分の理想とする家を建てる際の参考にはあまりならないので、部分的なデザインや配置などを写真に撮っておくくらいに考えたほうがいいでしょう。
とことん豪華なオプション
住宅展示場のモデルハウスは見に来た人にこんな素敵な家が建てられるんだ〜と強い印象を持ってもらうために設備や内装などに大量の、とにかく豪華なオプションを取り入れています。
当然、家の見た目が豪華で素敵な家ばかりが並んでいますが、このオプションが厄介で家を建てる際の予算を大きく圧迫することになるんです。
展示場の様な豪華な見た目の家を実際に建てるためにはかなりの予算が必要になってきますので、予算に余裕のある高所得者にしかあんな豪華な家は建てられませんよね。
とはいえ、住宅展示場のモデルハウスの目的は、他の会社よりも目立って見学者の興味を引くことなので仕方がないことでもあります。
現実の予算とのギャップ
私も展示場を回ってがっかりした経験があります。
仕方がないことなんですが、実際に訪れたモデルハウスと自分の用意した予算で建設できる家を比べると全然違うんです。
モデルハウスを見て将来自分が住む家を想像すると思いますが、予算を見ながらどんどんオプションを外していき、リビングを狭くして、システムキッチンを変更して・・・
この理想と現実のギャップがわかってしまうと、結構ガッカリするんです。
現実的で具体的な設計計画を持って行くのがベター
住宅展示場はみんなのあんな家だったら素敵だなっていう理想を形にしている素晴らしい場所なので、訪問前に現実的な視点を持ってください。
できれば展示場に行く前に家族で話し合って、間取りやオプション、予算などについて自分自身で下調べをして、より具体的な計画を持った状態で展示場に行く方が何の準備もしないで行くよりずっとイメージがしやすいです。
住宅展示場はあくまでお金をかければこんな素敵な家を建てることができますよっていうくらいにしておいて、実際に自分が住む家を作るために予算と生活スタイルをしっかり話し合って決めておいて下さい。
住宅展示場訪問を最大限に有益化する方法
週末に家族揃って見に行ったモデルハウスへが、ただ「立派だな〜」、「こんな家に住みたいね」といった感想だけだったら非常にもったいないです。
せっかくの週末を利用して行ったのに、時間の無駄になってしまいますよね。
そこで、私が住宅展示場に行く際に考えた時間を最大限に有益化し、実際の家造りになんとしても役立てようと編み出した3つの重要なステップをお伝えします。
訪問前にチェックポイントを準備できているだけで気持ちの乗り具合が全然違いますので、ぜひ取り入れてみてください。
私も実際に使っていたステップなので絶対に役に立ちます。
各会社の強みについて尋ねてみる
住宅展示場にはたくさんの会社がモデルハウスを建てています。
それぞれのハウスメーカーごとに自社の強みやこだわりがあるはずなのでそれを質問してみてください。
その会社が何を得意としているのか、それが断熱性能であったり、耐震性能であったり、自然素材の使用であったりと必ずその企業特有の強みや特色があります。
もし担当してくれた方が自信を持って答えられなかったり、具体的がなく当たり障りのないことしか言えなかった場合は、そのメーカーに特段の強みがないのかもしれません。
各メーカーの特徴や差別化のポイントを知ることは、興味を持った会社との家造りを考える際に非常に役立ちます。
営業担当者の態度をチェックする
家を建てる際に担当者がどんな人なのかはかなり重要なポイントです。
気になるハウスメーカーのモデルハウスに訪問した際に接客してくれた営業担当者は基本的にあなたの窓口になります。
特にこちらの要望などを聞かずに強引に見積もり作成やプラン作成を促す営業マンはハズレだと考えたほうがよく、自身の営業成績のためだけに接客しているんだろうなと感じてしまいます。
実際に私も強引な営業マンに当たったことがありますが、印象はかなり悪かったです。
逆に、お客様の希望や悩みにじっくり耳を傾けるような対応をする営業マンは信頼できるパートナーになってくれる可能性が高いです。
アンケートへの記入も注意が必要
展示場訪問後にアンケートの記入を求められることが結構ありますが、これを書くとその営業マンが自分たちの担当者になる可能性が高いです。
家の中を見ながら説明を受けて、良い印象を持った営業マンならば問題ありませんが、そうでない場合は遠慮しても良いでしょう。
子供達への対応が良いとすごく助かります
営業マンが子供たちに対してどのように接してくれるかも重要なポイントです。
いろいろと相談していると、どうしても長時間の打ち合わせになる場合が結構ありますが、子供たちの面倒を見てくれる営業マンがいれば、親は打ち合わせに集中できます。
メーカーによってはモデルハウス内に子供が遊べるスペースを用意している場合もあるので、そういうキッズスペースをチェックしておくことも大事です。
実際の家の見学会について問い合わせる
何度も展示場に通って豪華なモデルハウスをたくさん見学しても正直あまり参考になる部分は多くはありません。
そこで実際にその住宅メーカーで家を建てたお客さんの家を見せてもらうのを強くお勧めします。
ほとんどの住宅会社で実際の顧客の家を定期的に公開しています。
これらの家は展示場の豪華なモデルハウスよりも現実的な予算で建てた家ですし、間取りや設備も自分の家に近いことが多いのでかなり参考になります。
これらのステップを活用すれば、モデルハウス訪問はただ驚くだけ、予算から逸脱するだけの時間ではなく、自宅造りにとって実際に有益な時間となるでしょう。
バーチャル展示場も便利
どうしても予定が合わなかったり、家の近くに住宅展示場がないと言う方は多くのメーカーが自社のVRシステムを公開しているのでぜひ活用してみてください。
自宅で情報を集めることができるので子供が小さいとか、営業マンと話すのが大変だと言う方にもお勧めです。
私は通勤途中にいろいろと想像しながらよく眺めていました。
住宅展示場のちょっとした裏話
あんな立派なモデルハウスを建てて儲かってるんだろうなと営業マンに聞いてみたことがあります。
その営業マンが言うには、住宅展示場のモデルハウスはかなりコストがかかっているそうです。
場所代、昼夜を問わずの照明やエアコンの電力費、営業マンの給与など、毎月数百万もの維持費がかかってしまうけども、そんな維持費を払ってでもモデルハウスを維持しているのは、お客様と最初に接することができる場所であり、モデルハウス自体が広告の役割を果たすからと教えてくれました。
注文住宅の展示場についてのまとめ
今回の記事のポイントをまとめてみました。
- 住宅展示場のモデルハウスは実用性よりも見た目を優先した設計が多い
- 豪華なリビングは清掃や冷暖房のコストが増加するリスクがある
- デザイン重視のキッチンは使い勝手が悪い場合がある
- モデルハウスはスーパー豪華バージョンとして設計されていることが多い
- 豪華なオプションは家を建てる際の予算を大きく圧迫する
- 実際の家と展示場のモデルハウスとの間には予算のギャップが存在する
- 住宅展示場訪問を有益にするための準備やチェックポイントが必要
- 各ハウスメーカーには独自の強みや特色が存在する
- 営業担当者の態度や対応は家造りのパートナーとしての信頼性を示す
- 実際の顧客の家を公開している住宅会社を利用すると現実的な参考になる
- バーチャル展示場も情報収集の一つの方法として有効である